辛口男子の甘い言葉

「大丈夫か?お前。」


「…それはどーゆう意味で?」



「そのままの意味で。」



話しながら教室へ向かう。


「そういや、店長今日休みだってさ。」


「えっ!?じゃあバイトも休み!?」


「アホか、あるわ。俺ら2人でレジから品だしまでやるの。」



「ぁあ…」


「んなガックリすんなって。」



そういう広瀬は笑っている。



なんとなく広瀬の笑顔を見て思ったことが口に出た。



「まぁ、広瀬がいるならいっか。」


「はっ…?」


私の呟きに広瀬は固まる。



「え、なに?どうかした?」


横を向くと広瀬は同じタイミングでそっぽを向く。



「…なに?」


私がもう一度聞くと



「なんでもねーよ。」



ちらりと軽く睨まれ、早足で教室に行ってしまった。


私…また何かしたの?

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