辛口男子の甘い言葉
パンフレットを見ながら急にヒロくんが喋った。
「あ!朔、大丈夫?」
「は?何の事だよ。」
「だから、泳げ…う゛っ!!」
「あ、わりぃ。手がすべった。」
ヒロくんの首に後ろから広瀬のチョップが当たった。
い、痛そう…。
およげ…?何?
「ちょ、今のどう見てもわざとじゃん!」
リッカは突っ込むが、今にも吹き出しそうな顔をしている。
それに気づいたヒロくんは言う。
「リッカちゃんも笑ってるじゃん。俺なんかかわいそぅ。朔、手加減して。」
「したっつの。」
この4人でプールかぁ。
絶対楽しい!!
私は遊びに行く日が楽しみで仕方がなかった。
そして順調に終業式も終え、夏休みがやって来た。