辛口男子の甘い言葉
「さぁ、プールへレッツゴー!!」
「ゴーッ!!」
はしゃぐヒロくんと私。
「奈絃もいつになくテンション高いね。」
「……。」
後ろからリッカと広瀬がついてくる。
かなりの遠足気分で浮き足立っている私は、地図も確認せずに突き進む。
そんな私とヒロくんに広瀬が言う。
「おいコラ。お子さま2人ー、道そっちじゃねぇぞ。」
「あ、そっちかぁー。あはは。」
そう返事を返した私を、リッカは信じられない物を見たような顔で見ていた。
「な…奈絃がおかしい…!!」
そりゃおかしくもなりますよ。
いちいち広瀬の茶々にかまってらんない!
こんな楽しい日、一生のにうちで数えられるほどしかないんだから!!
「「うはーっ!!」」
しばらくして着いた。
「皆水着に着替えよ!早く早く!!」
ヒロくんと私で残り2人を急かしながら、更衣室に別れる。
施設は出来たばっかりということで、なかなか綺麗だった。
「奈絃、待ってってば!」
さっさと着替えて準備万端の私にリッカは慌てている。
「ゆっくり着替えて。自販機で飲み物買ってくるから。リッカはなんかいる?」
「コーラ!」
「はいはーい、また戻ってくるね!」