辛口男子の甘い言葉
それから数分後…
「あははっ!気持ちぃーっ。」
さっきの出来事なんて忘れて、遊ぶ3人。
あ、3人っていうのは
私と、ヒロ君とリッカだ。
広瀬は…
「広瀬ー!入んないのー?」
「いい。」
遠くのベンチで荷物番をしている。
「えー、なんで?来てよー!!」
「嫌。」
「お願いします!私、1人なんだってば!」
そう、リッカとヒロ君は泳げるから、あちこちのプールに入りにいってる。
私は浮き輪もなしに、1人水に浸かってるだけの状態。
「可愛そうな子…。」
「うるさーい!!!」
「ったく…、めんどくせぇ。」
駄々をこねる私に広瀬が近づいてくる。
なんだかんだ言って、結局は来てくれるんだね。
そんな広瀬を見てつい嬉しくなった私は、体を動かしたが、つるりと足を滑らした。
「ぅあ!!」
「えっ、おい!」