辛口男子の甘い言葉


それから数分後…



「あははっ!気持ちぃーっ。」


さっきの出来事なんて忘れて、遊ぶ3人。


あ、3人っていうのは


私と、ヒロ君とリッカだ。





広瀬は…



「広瀬ー!入んないのー?」

「いい。」



遠くのベンチで荷物番をしている。


「えー、なんで?来てよー!!」


「嫌。」


「お願いします!私、1人なんだってば!」


そう、リッカとヒロ君は泳げるから、あちこちのプールに入りにいってる。



私は浮き輪もなしに、1人水に浸かってるだけの状態。




「可愛そうな子…。」

「うるさーい!!!」



「ったく…、めんどくせぇ。」



駄々をこねる私に広瀬が近づいてくる。


なんだかんだ言って、結局は来てくれるんだね。


そんな広瀬を見てつい嬉しくなった私は、体を動かしたが、つるりと足を滑らした。



「ぅあ!!」



「えっ、おい!」


< 38 / 57 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop