またいつか
出会い
私はイベリア半島のグラナダに生まれた。
両親はイスラム教徒。
小さい頃から叩き込まれたせいで、いつの間にか私もイスラム教を信仰するようになった。
「じゃあ行ってきます!」
「行ってらっしゃい!」
両親に見送られ、私は家を出た。
今日はブラブラと街を探索するつもりだ。
「いい天気だなぁー」
平和ボケしそうな晴天。
出掛けるには丁度良い気候だ。
街の中心部まで来た。
私と同じ格好をした人もたくさんいる。
活気が溢れていて居心地がいい。
「……迷った」
とは言ってもやはり人が多く、案の定迷った。
辺りをきょろきょろしていたら、肩を叩かれた。