10分間のラブストーリー~高校生編~
やかましく愛しい音
八坂淳平×木村真生
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ドドドドドドドド‥‥‥
校門を通るといつも聞こえてくる音。
「八坂―――――!おはよ―――――!」
どすん!
「おはよ真生、毎朝毎朝うるさいっつーの。
そしておんぶしますか。」
「だって八坂に会いたいんだもん。」
こいつ。俺の彼女。
なぜか苗字で呼ぶ
そして毎朝俺を見つけたらダッシュして後ろから抱きつきやがる。
まぁ嬉しいけどね。
「だから言ってドタドタ来んでもいいじゃん(笑)。」
「………ふぇ(´・ω・`)」
「教室で会えるじゃん、待ってろよ。」
「イヤ!早く八坂に会いたいの!」
「毎朝真生のその言葉聞いたら元気でる。」
「八坂の言葉も元気出るっ。」
「じゃあ改めて‥。」
「「おはようございます。」」
いつもこんな流れ。
「なら教室行こうか。」
「もう少しこうしてたい。」
「(可愛い奴‥)ならあと少しだけね?」
「やった―――!」
「で?そのままいるの?」
「うん。」
抱きつかれたまま。
ホント軽いな、ご飯食べてんの、ちゃんと?
「そろそろ教室行こ?」
「ちぇっ‥八坂の背中落ち着くのに‥。」
「このまま行くから。ほらね?」
「なら行く!」
素直な奴。単純な奴め。