10分間のラブストーリー~高校生編~
「楽~♪ねぇ真生お姫様みたいだね~。」
「どちらかと言えば女王様やな(笑)」
「………降りる」
「ばか!冗談だし。ほら乗って。」
「‥歩くからいい」
ありゃ、完全に機嫌損ねた。
でも損ねた真生も可愛いんや。
「淳平が悪いねん」
ほら、淳平って言った。
機嫌が良いときは苗字で呼ぶ癖に、寂しい時は淳平って呼ぶ。
「はいはいごめんごめん(笑)。」
「‥‥‥プリンあげようと思ったのに。」
「プリン?」
「真生ね、淳平に喜んで貰いたくて‥珍しくプリンなんか作ったんだよ?なのに淳平は‥。」
「あーごめん!プリン下さい!」
「食べてくれるん?」
「食べる食べる!いくらでも食べる!
なんぼでも食べる!」
「やった!早く教室行こ!」
機嫌、直ったみたい。