秘密の恋愛相談室
◎嘘
「紗菜....ありがとね?」
あたしは紗菜が落ち着くのを待って言った。
あれからあたし達は屋上に来ていた。
紗菜があんなに蓮に怒るなんて...
紗菜は泣きながら首をぶんぶんと振った。
「あいつっ........最低よ!!!」
「...ほんとに、ありがとね?
...でも、ほんとにもうあたしいいんだぁ...」
そう言ってあたしは空を見上げる。
今日は昨日とうってかわって雲ひとつない青空。
「だから、蓮の事...最低、なんて言わないで?」
「...っ...」
「あたしと蓮は、もう...関係ないんだから。
あたしは、蓮が...幸せならそれでいいよ...」
「菜朝...っ...?....ほんとうに、それでいいの??」