赤神-白銀の少女-Ⅰ
プロローグ
茶色の床…。
白い壁…。
すべてが赤く、赤く染まっている
部屋の中は鉄の臭い
床に倒れている数人の男たち…。
その中に銀…いや赤く染まった
長い髪を揺らし
白い特攻服にところどころ赤く
染まっている服を着ている一人の少女が立っている…
目は色をなくし、遠くを見つめている。
『ユキ…ト…』
少女はそう呟き一粒の涙を流した
「アラン…」
その少女のもとに4人の男が近づいた。
少女はゆっくり振り向き弱く笑った
そして小さな声で
『さようなら』
そう言って
その場を立ち去った…