赤神-白銀の少女-Ⅰ
「半年あれば青春はできる!
だから絶対に行かなくちゃ
いけないんだからね!!」
母はそういって腰に両手をあて
「怒ってる」のポーズをした
正直怒っているってよりも
駄々をこねてる子供にしか見えない…
私はその可愛さに負けてしまい
「わかりました。
では高校に行かせてもらいます」
「それでよし!!
早速なんだけど…
これ着て、この学校に行ってね」
母はテーブルにあるビニールに入った制服と
小さな紙切れを私に渡した
そこには学校の住所が書いてあった
「今日が登校日だから」
お母様…
私はあきれた顔で母をみた
「車は使ってもいいからねー」
「はぁ…失礼しました」
そういってわたしは母の部屋を出た