シュラバデカンビョー
そんなこんなで小夜は行動に出た。

学園で有名な亡霊のティーフレンドを持つ保険医に風邪薬を処方してもらった後、早々に自宅に戻り、台所に立つ。

母親に美味しいお粥の作り方を訊き、田舎の祖父に電話して、風邪によく効く野草を教えてもらって、お粥に刻んで入れた。

それをよく冷ましてトートバッグに入れる。

あとは目一杯おめかしする。

本来なら龍太郎と夏休みにお泊まりキャンプに行くつもりで買った勝負私服を持ち出して着用。

(いざ、出陣!)

小夜は気合を入れて家を出たのである。

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