シュラバデカンビョー
考えがまとまらないうちに龍太郎の部屋の前。

緊張クライマックス、既にエンディングを迎えてスタッフロールが流れそうだ。

(やばいやばいっ、緊張しすぎて気持ち悪くなってきた)

顔色さえ悪くなりそうな小夜。

見舞いに来たのに、これではどちらが病人か分からない。

が、ここまで来たのだから。

(よし、作戦を確認するっ、ピンポン鳴らして龍太郎君が出てきたら薬とお粥を渡して速やかに離脱っ、出てこなかったら電話だけしてドアノブにトートバックごと引っ掛けてる事を伝えて離脱!)

どっちにしても速攻離脱。

看病までしてやるのは恥ずかしい模様。

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