シュラバデカンビョー
話し方から察するに、女性のようだ。

誰だろう。

(語学堪能で人間になれる猫ちゃんと仲のいい、あの美人の先輩?『なのじゃ!』って話す浅黒い肌の同級生?天使のDNA持ってるって噂のあの子?雪女のあの子や、なんちゃって吸血鬼のあの子かなっ…?)

疑心暗鬼になって、沢山の仲間の顔を思い浮かべる。

しかしどれも確信には至らないし、何より。

「それにしても暑いわね、この部屋…」

「おいおい…俺がいるんだぜ…目の前で着替えるんじゃねぇよ…」

< 9 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop