お嬢様、家出しちゃいます!
ぱく
もぐもぐもぐ・・
ぐすっ
もぐもぐ
ぐすっ
「お母様ったら、お塩を入れすぎだわ」
文句の1つでも言わないと、リリアは今にも声を上げて泣き出しそうだった。
「寝る場所、探さなきゃ」
ゴシゴシ
リリアはおにぎりをきれいに食べ終え、強く目をこすった。
お腹が満たされた分、暗い気持ちが少し晴れた気がした。
「とりあえず、今日はどこかホテルにでも泊まらせていただきましょう」
思い立ったら、即行動。
リリアは再び歩きだした。