お嬢様、家出しちゃいます!



「は、はい!じ、実は、今晩の寝床を探していまして・・・」



「ネドコかい?じゃぁ、オジサンが案内してあげるヨ」


酔っぱらいは一層鼻の下を伸ばし、半ば強引にリリアの手を引いて歩きだした。


(良かった!ホテルに案内してくださるのね?悪い人ではなさそう)


引っ張られる手が少々痛かったが、リリアはほっと小さな吐息を漏らした。











< 20 / 47 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop