お嬢様、家出しちゃいます!



リリアと男が去った路地裏。


そこに潜む1つの影。


「なんとか出会えたようですね。さて、この下衆は如何ほどに調理致しましょうか」


潜んでいた人物は如月であった。


足元には先ほど男が倒した変態が転がっていた。


「本当ならこの如月がお助け致したかったのですが、これも全てはお嬢様自身のためでございます」


そう呟くと、如月の目が鋭く変態に向けられた。


「すでにのびていますが、リリアお嬢様への行為の代償はこれだけでは済みませんよ?」


如月は不敵な笑みを浮かべ、事に取りかかった。


この変態男がその後どうなったかは、ここでは述べないでおこう。





「お嬢様。この如月めはお嬢様の執事として、影ながら貴女様をお守りしております」


そんな如月の誰にも届かない呟きが路地裏の影に飲み込まれていった。











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