落ちない日常

もしかして、
もしかして冴島さんって、


「あっち系の人ですか」

「ちげ、、うぇええ・・」

鑑識を出たとたん、
しゃがみ込み口をごしごし拭く冴島さんは本当に気持ち悪そう。



「じゃあ、あの人はあっち系の・・」

「関守はバイだよ、両方いけるヤツだ・・」

「関守さん、」

関守さん=危険人物

よし、インプット完了、


「関守篤人(セキモリアツト)ただの変態だ」

ようやく立ち上がった冴島さんのあとをついていく。


「あれ、なんで私を連れて行ってくれたんですか」

「・・なんだ、西から説明受けなかったか?」

「え、全然、」

「そうか、なら明日でも伊東と行けよ」

うわ、今この人伊東さんを売りましたよ。

でも、一応私を守ってくれた・・よね?


「冴島さん、ありがとうございます」

「あ?・・なにが」

振り向いた冴島さんに思いっきり微笑んでやった。


「・・なんでそんな遠いんだよ」

「変態がうつるとおもって」


・・・いろんな意味で。

< 11 / 12 >

この作品をシェア

pagetop