落ちない日常
「僕は仁科有紀(ニシナユウキ)冴島班では一番年下だったから後輩が出来て嬉しいよ」
爽やか系のお兄さんという言葉がよく似合う仁科先輩はニコニコして握手してくれた。
良かった、いい先輩が居て!!
感動していると、横から声をかけられ振り向く、
「俺は瀬川憲宗(セガワノリムネ)こんなかでは最年長だ。よろしくな」
白髪混じりの瀬川さんは優しいお父さんという感じで、どこか懐かしい。
その後ろに上が飛び出している長身の人はメガネを上げて私を見下ろす。
「伊東京太(イトウキョウタ)だ」
名前だけいうと自分の席にもどっていった。