びとれいある
「いいだろ、別に。そんな事、バカスミには言われたくない」
「だから、その呼び方やめてってば」
大地はこの高校で出会った日から私の事を"バカスミ"と呼ぶ。
"バカ"と"香澄"をかけているのだろう。
「なんでだよ。バカスミっていい名前じゃん。そんな素敵な名前を付けてくださった男、西田大地様に感謝しなさい」
カッチ~ン!!
「ねぇ、千夏?コイツ殺してもいい?」
そう聞くと千夏は手を口に当てて笑った。
そして笑顔から真顔に変えて一言。
「殺しちゃいましょう」