びとれいある
毎日のように開けていた扉に手を伸ばす。
2人で久しぶりの教室に入った。
いつもと変わらない賑やかな教室。
紙飛行機飛ばしている奴がいたり、
サッカーして男子がいたり、
恋の話で盛り上がってる女子がいたり、
静かに本を読むメガネ男子がいたり、
サッカーボールが当たって怒ってる女子がいたり。
いつもと変わらない風景に嬉しくなって自然と笑みがこぼれた。
「千夏に香澄じゃん!!!」
「元気してた?」
クラスメートの女子は私たちに近づき、抱きしめてきたり、微笑んできたり。