びとれいある





「みんなこそ元気してた?」


「うん、当たり前じゃん」



女子の間を千夏とすり抜け、
まだ席が決まっていない私たちは適当に座る。




「私ここー」



窓際の一番後ろに座る私。



「じゃあ、私ここー」



と千夏が私の前に座る。

その時だった。



「よっよっよっ!」




と右手を挙げながら一人の男子生徒が入って来た。



「おっ!元気してたか?」




私の肩の上にひじを置いてきた。




誰だ、コイツ。




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