甘い毒
別れ際の啄む様なキス。

それも、好き。


「下手くそ。」


いつも、憎まれ口な私。


「うるせぇよ!‥‥じゃ、またな!」

「…うん。」


それでも、笑って“また”をくれる貴方。


甘い甘い毒のように
私をどんどん蝕むの。


私、その言葉の為に生きてる。

貴方との“また”だけが、私の生きている意味だった。

貴方への想い以外の全てが、私から欠落してる…

そんな馬鹿みたいな事を本気で考えるくらい、貴方だけだったの、私。
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