君桜




――ちょっ…ちょっと!!



離してよ!



離してってば!!






声が出ない。



喉に何かが刺さったみたいで…。



声が……消されたみたいに。



必死で抵抗しても敵うはずのない、男たちの力。



本気でこの人たち…ウザい。




離せっつってんじゃん。



何でそんなに強引なことができるの?



頭、いっちゃってるんだって。














「…おい」








後ろから、声がした。



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