君桜



少し照らされたその人は…




「…」





恐ろしく、綺麗な顔をしていた。





この世のものとは思えないくらい、綺麗な顔。





「…しゃべれるか?」




え?あたしに…?




首を縦に振った。




「そっか…。よかった」



ホントに安心したかのように笑った、彼。



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