君桜



「年は?」



「……16」



「…高1か?」



「……高2」



「誕生日、遅いのか?」



「……うん」



彼は淡々と問う。



「こんなところで何してる?」



「……別に、ただいるだけ」



「家は?親が心配してるだろ?」



「………してない」



と、思う。



いや、心配はしないかな。



多分、血眼になってあたしを探し出そうとしてるんだ。




…殺すために。




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