君桜




「どうした?気分、悪ィのか?」




心配そうな表情であたしの顔を覗き込んだ。



「葉奈?」



大きく深呼吸。




――――ハァ…





「…ケホッ」






「葉奈ッ!」



喉に風が通った。



「学、さん…」



声が、でた――――…



学さんも安心しきったような表情になった。



…スミマセン。




とりあえず、心の中で謝っておく。


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