君桜







「んもう~!葉奈っちゃぁぁん!!」


「ぅわぁ!」


優さんのカフェ、【coffee Café YOUNG】。


名前、初めて知りました!すいません!


入った途端、いい匂いに包まれる。


…美羽ねぇに抱きしめられていた。


勢いがすごすぎて、フラッとなる。


それを学さんが支えてくれた。


やっぱりなんか、うかない顔。


「もー、着せ替えごっこしたーい!」


「おい、美羽。葉奈ちゃん軽く引いてるだろ?」


優さんが注意しながらも…しながらも、なんか面白そうな表情ですよ!?


「おい、客は?」


そう言えば、学さんも美羽ねぇも仕事着きてない…。


「あー!やっぱし気付いたぁ?なんと、なーんと!【coffee Café YOUNG】は、今日ちょうど、オープン一周年記念なのだ!」


おー!と言いながら手を叩いて喜んでいる優さん。


「…マジか。よく続いたな」


「…少しは褒めてくれてもいいよね、学君」


「いや、一年前はこんな店すぐ潰れると思ってたんだけどな」


「人聞き悪ィ事言ってんじゃねぇよ」


な、なんか…。


学さん、楽しんでる。


絶対優さんいじめて楽しんでる!


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