女人達の涙
第一帖 平成23年
今日から京都の修学旅行がはじまる。
自由行動のため彼氏とまわる子、友達とまわる子など
皆それぞれだった。
「京都が修学旅行とかマジ最悪」
クラスで目立つ女子はそういって
グループでどこかへいってしまった。
「・・・はどうするの?」
「え?」
いつもいっしょにいるメンバー
「いつめん」の松本まりだった。
「ちょっと~・・ゆうひちゃんどうしたのかなあ?」
「あ、ごめん!なになに?」
風華ゆうひは手をあわせてあやまるしぐさ
をした。
「だれとまわるかって話。あたしたち、ちゃんと決めて
こなかったじゃん。みんなは彼氏とまわるの?」
松本まりはリーダー格だった。
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