友達止まりのこの恋を
そんな長ったらしいメールを
ぐちゃぐちゃの顔で
鼻水をすすりながら打った
読み返すだけでまた涙が溢れる
ばいばい
そう呟いてメールを送る
もう、これで終わったんだ
短い片想い
これは約3ヶ月前にさかのぼる
高校1年
入学式
めんどくさい
早く帰りたい
こんな学校来たくなかった
でも今日からあたしは
ここに通わなきゃいけないんだ
わかっていてもやはり
受け入れるのに時間はかかる
あたし、上田真奈美は誰から
見ても今とても暗い女だろう。
体育館の前の階段
番号順で並べられた生徒の中
ひとりそんな事を考えてる
みんな楽しそうに笑ってる
こんなのあたしぐらいか
と、逆に笑いたくなった。
でもたった1人。
たった1人だけ居た
同じ顔のひと
イライラしている様子
顔はよく見えないけど
なんか、似てる‥
同じクラスの人