運命の約束
出会い〜俺〜
平穏な中学校生活。
俺、風見祐輔(カザミ ユウスケ)は勉強を頑張るわけでもなく部活をダラダラとやっている毎日。
こんな田舎じゃ遊ぶ所もない。
1年があっという間に過ぎて、今日から2年生。
そして今日は入学式。
入場してくる1年生をぼんやりと見ていると、ひとりの女の子から目が離せなかった。
会場が少しざわついていた。
その女の子は明らかに目立っていた。
茶色の長い髪、整った顔立ちは日本人ではないように見えた。
短いスカートに長い足でまるでモデルのようだった。
目立っていたから目が離せなかったわけではない。
彼女の瞳は寂しそうだった。
何を見てるわけでもなく、どこか遠くを見ていた。
俺はこの日から彼女のことを考えて過ごすことが多くなった。
学年が違うと、まったく話す機会がなかった。
というより、ただ遠くから見ているだけで満足だった。