【短編】僕らはいつも別れ際
別れ際なんて言わせない
俺は宮崎 翔悟、高校2年生


「おい志津那」


無表情で俺を見上げるこいつは

俺の彼女、前島 志津那


「明日空いてんのかよ」

「空いてるけど」

「……祭り…行かねーか」


志津那は無表情で俺を見つめる


「し、志津…」

「…」

「うんとかすんとか言えよ!」


俺ばっか恥ずかしいっ!

志津那は少し遅れてから


「……すん」


と、だけ言った………
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