【短編】僕らはいつも別れ際
「しょーご!」


志津那は目を丸くして驚いた


「痛ぇー!なんだよ!?」

「彼氏だよ!」


俺は荒々しく吐いた


「ああ、別れ際の彼氏か?」

「はあ?」


志津那はポーっとしていた


「噂になってんぞ?何回も別れそうになってんのに、別れない彼氏って」

「意味、わかんねー…」

「前島に愛想尽かされてんだろ?可哀想にーっ」


そうかもしれない―…

そうかもしれないけど……


「俺は…」
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