【短編】僕らはいつも別れ際
「ご、ごめん志津那…」


俺はクマを背中に隠そうとした

でも志津那がそれを遮った


「私にくれるの?」

「そ、そのつもりだった…けど…」


こんなブサイクなクマ…

要らないだろ?

俺は唇を噛んだ。


「ありがとう、翔悟」

「え?」

「ん…可愛くはないけど」


志津那が俺を見つめた


「だっ、て…お前の好みとか……知らな…」


すると、志津那は俯きがちに

俺の腹を指さした


「な、なに?」
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