【短編】僕らはいつも別れ際
「なんかほかに…」


あ、この髪どめ……

すごく志津那に似合いそう

あの射的のクマも可愛い


「志津那、ちょっと待ってろ?」

「はーい」


志津那はリンゴ飴を食べながら

花壇の淵に座りに行った


「…よし」


喜んでくれっかな。

いや、多分喜んでくれない…

んなことわかってるけど…


「やっぱり好きだから」


小さくつぶやいてから

俺はソレを獲りに行った。
< 9 / 18 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop