幻想童子
幻月邂逅
俺の名前は
一ノ瀬由紀(以下ユキと呼んでくれ)
高校を卒業したあと生活するために普通の企業に就職し平凡すぎる日常を送っている。
たしかにここまで聞けば普通の社会人だ。
しかし俺の場合は違ってた。
俺は会社とは別に他の仕事をしている。
その仕事というのが…
「まずいなぁ…明日までに原稿間に合わないですよ」
「なんとか描き上げてくれ、こっちもペースは上げていくから」
そう
副業で漫画を描いている。
高校卒業間際に記念にと、ちょっとした遊び心で応募したのだが、これが入選してしまい
こうして現在コンビを組んで漫画を描いていることに至る。
相方は風間紀之さん(以後ノリさん)
年上のベテラン作家さんで今までにいくつもの有名な作品の原作を担当していたような人だ。
こんなベテランさんと組まされて正直嬉しくはない。作画とストーリーが均衡で初めて漫画とは成り立つもの。
確かにストーリーは面白い。俺でも見入ってしまうくらいだし、万人受けするほど幅広い。
しかし俺はというと…
「そういえばユキ。またお前にファンレター届いてたぞ」
「いいっすよ。どうせまた俺に対する批判っすから」
「読むぞ」
「ちょっ…勝手に読まないでくださいよっ!!」
「えーっと…内容は面白いのですが、作画が糞…………以上」
「へっ?それだけっすか!?」
「ああこれだけだ」
ドストレートに俺に対する批判内容がたった一行書かれた手紙を渡された
「大して伝えることないのに送ってくんなやああ!!!」
「俺に言われてもなぁ」
とまあ
こんな感じに大体月に百通くらい届く。
逆にノリさんの場合は百通ほど賞賛と純粋な気持ちのこもった手紙が届くことが多く。
中には俺と組まずにもっと良い作画担当と組めといった内容のものまで届く。
ここまで書かれると俺も正直へこむ。
それでもノリさんは俺とのコンビ解散しようとしないのが不思議で仕方ない。
一ノ瀬由紀(以下ユキと呼んでくれ)
高校を卒業したあと生活するために普通の企業に就職し平凡すぎる日常を送っている。
たしかにここまで聞けば普通の社会人だ。
しかし俺の場合は違ってた。
俺は会社とは別に他の仕事をしている。
その仕事というのが…
「まずいなぁ…明日までに原稿間に合わないですよ」
「なんとか描き上げてくれ、こっちもペースは上げていくから」
そう
副業で漫画を描いている。
高校卒業間際に記念にと、ちょっとした遊び心で応募したのだが、これが入選してしまい
こうして現在コンビを組んで漫画を描いていることに至る。
相方は風間紀之さん(以後ノリさん)
年上のベテラン作家さんで今までにいくつもの有名な作品の原作を担当していたような人だ。
こんなベテランさんと組まされて正直嬉しくはない。作画とストーリーが均衡で初めて漫画とは成り立つもの。
確かにストーリーは面白い。俺でも見入ってしまうくらいだし、万人受けするほど幅広い。
しかし俺はというと…
「そういえばユキ。またお前にファンレター届いてたぞ」
「いいっすよ。どうせまた俺に対する批判っすから」
「読むぞ」
「ちょっ…勝手に読まないでくださいよっ!!」
「えーっと…内容は面白いのですが、作画が糞…………以上」
「へっ?それだけっすか!?」
「ああこれだけだ」
ドストレートに俺に対する批判内容がたった一行書かれた手紙を渡された
「大して伝えることないのに送ってくんなやああ!!!」
「俺に言われてもなぁ」
とまあ
こんな感じに大体月に百通くらい届く。
逆にノリさんの場合は百通ほど賞賛と純粋な気持ちのこもった手紙が届くことが多く。
中には俺と組まずにもっと良い作画担当と組めといった内容のものまで届く。
ここまで書かれると俺も正直へこむ。
それでもノリさんは俺とのコンビ解散しようとしないのが不思議で仕方ない。