幻想童子
「また深夜かよ…」


「ん?あっ…」

こっちに気付き、唐揚げを食べながら近づいてきた。

「またこんな真夜中に出歩いてたのか?」

「違う。今日は保護者同伴」

どうやらこないだとは違い保護者がいるらしい。
コンビニから出てきた保護者らしい人物が近づいてきた。


いや…
というより


物凄い勢いで走ってきた。

「その子に…」

「え?」

走ってきた勢いでなぜかドロップキックの体勢になり

「手を出すなあああ!!」

俺はわけが分からないまま見事に顔面にドロップキックを受けてその場に倒れ込んだと思う。

「最近は変態が多いからねぇ。あんたも気をつけなきゃダメでしょ?」


「その人知り合いだよ…」

「えっ?」




「ん…」

気がつくとどこかの部屋で寝ていた。

「おや、気がついたわね」

そこには
茶髪で少しさばさばしてるが、スーツ姿のとても綺麗な女性が座っていたが俺にはハッキリ覚えがあった。

「あんたさっき俺にドロップキックいれやがったな!!」

「違うよ〜。あれはどっかの国の挨拶よ」

「どこの国にいきなり喧嘩売る挨拶があるんだよっ!!」

「ごめんごめんっ。あの子にちょっかい出してる変態かと思って」

どうやら俺を不審者と間違えての行動だったようだ。
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