幻想童子
「で、なんであんたがここにいるんだよ…」
次の日
会社から帰宅すると、家の前に昨日の女が立っていた。正確には待っていたと言うのが正しい。
「よっ!あんたを待ってたんだよ。早く中にいれてよ」
「図々しいにも程があるだろ!」
「いいじゃん。男が細かいこと言うなよ」
渋々俺は家にあげたが適当に談笑して帰ってもらうつもりだった。
「あんた一人暮らしなんだ」
「まぁな、高校卒業した後すぐに家出たから」
とは言っても家に居づらかったからなんだけど
「へぇ。」
「で、なんの用なんだ?」
俺はお茶を淹れながら用件を聞いた。
「用って?」
「用があったから来たんだろ?」
「特に用事はないよ〜」
淹れていたお茶をこぼしそうになった。
「なんも用ないのかよ!?」
「たまたま仕事の帰りがけに近くを通ったから」
それだけよく俺が帰ってくるまで待っていられるなぁ…などと思いながらお茶を運んでいく。
「わざわざどーも」
「一応客だからな…」
しばらく沈黙のあと彼女が口を開いた。
「ユキリンってさあ…」
「ぶっ」
急に変なあだ名呼ばれて吹き出してしまった。
「汚いなぁ、女の前でよく吹き出せるわね」
「ゲホっ!…あんたが変な呼び方するからだろ!!」
「親しみを込めて呼んだのよ」
「昨日今日会ったばかりのやつとどう親しく接しろと!?」
てかまだ名前も知らないのに。
「うーん…まあ確かに、そういえばあたしの名前まだ言ってなかったわね。あたしの名前は中村葉月。」
「お、おうよろしく」
「よろしくユキリンっ!」
「その呼び方やめてくれよ」
本気で恥ずかしい…。
「いいじゃん、そっちの方が親しみやすいし、元々女みたいな名前だし」
「あんたも随分と投げやりな名字じゃねぇかよ」
「いやいや名字は仕方ないだろ」
ぐだぐだ雑談をしながらも俺達は少しずつ距離を縮めていった。葉月も話してるとなかなかいい奴だと感じた。
次の日
会社から帰宅すると、家の前に昨日の女が立っていた。正確には待っていたと言うのが正しい。
「よっ!あんたを待ってたんだよ。早く中にいれてよ」
「図々しいにも程があるだろ!」
「いいじゃん。男が細かいこと言うなよ」
渋々俺は家にあげたが適当に談笑して帰ってもらうつもりだった。
「あんた一人暮らしなんだ」
「まぁな、高校卒業した後すぐに家出たから」
とは言っても家に居づらかったからなんだけど
「へぇ。」
「で、なんの用なんだ?」
俺はお茶を淹れながら用件を聞いた。
「用って?」
「用があったから来たんだろ?」
「特に用事はないよ〜」
淹れていたお茶をこぼしそうになった。
「なんも用ないのかよ!?」
「たまたま仕事の帰りがけに近くを通ったから」
それだけよく俺が帰ってくるまで待っていられるなぁ…などと思いながらお茶を運んでいく。
「わざわざどーも」
「一応客だからな…」
しばらく沈黙のあと彼女が口を開いた。
「ユキリンってさあ…」
「ぶっ」
急に変なあだ名呼ばれて吹き出してしまった。
「汚いなぁ、女の前でよく吹き出せるわね」
「ゲホっ!…あんたが変な呼び方するからだろ!!」
「親しみを込めて呼んだのよ」
「昨日今日会ったばかりのやつとどう親しく接しろと!?」
てかまだ名前も知らないのに。
「うーん…まあ確かに、そういえばあたしの名前まだ言ってなかったわね。あたしの名前は中村葉月。」
「お、おうよろしく」
「よろしくユキリンっ!」
「その呼び方やめてくれよ」
本気で恥ずかしい…。
「いいじゃん、そっちの方が親しみやすいし、元々女みたいな名前だし」
「あんたも随分と投げやりな名字じゃねぇかよ」
「いやいや名字は仕方ないだろ」
ぐだぐだ雑談をしながらも俺達は少しずつ距離を縮めていった。葉月も話してるとなかなかいい奴だと感じた。