幻想童子
店員に聞いてみたが

「ありませんねぇ」

「まぢっすか!?」

「はい。113番地までならありますが、114番地はありませんよ」

「ここから数キロのところにあるのですが」

「わかりました。とりあえず行ってみることにします。ありがとうございました」


決して近くはないが
俺の県内で知らない場所があったのはショックだった。


「ここから数キロ先に似たような場所があるんだけど行ってみるか?」


「うん…」

少女は力無く答えた。




繁華街を通るたびに通行人に見られる。
この女の子ムチャクチャ目立ってるよ…


(すげぇ…恥ずかしい)


女の子はまるで慣れているかのように気にしてないが俺は多分顔が真っ赤だったと思う。


見た目がヤンキーっぽいから昔はよくヤンキーに絡まれたりして、通行人にもよく見られたりしたが


これは何か違う気がする。
なんか
とんでもない誤解が生まれてる気がする。


ひそひそ

「なにあれ…」

「さぁ?」

「売春…?」

「ロリコン…?」



なんかとんでもないワードが聞こえてきたぞ!!


「……」

こちらを見ながら女の子が何か言いたげだった。
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