甘いカクテルと甘い誘惑
「え……リョウさん?」
そこにいたのは、優人さんの幼なじみ・リョウさんだった。
けど…肝心の優人さんはリョウさんに抱えられ、やっとで立ってるみたいだった。
「久しぶり乃愛!はい、これお届け物っ」
リョウさんは重たそうに優人さんをあたしに預ける。
ズシッと男の人の重みが体に掛かる。
それと同時に優人さんからフワッとお酒の匂いがした。
「あぁ、ごめんね。乃愛には重いわよねコイツ。寝室どこ?」
リョウさんはヒールを脱ぎ、“お邪魔しまーす”と言って部屋に入ってきた。