堕天~追放への序章~
部屋の隅で、自分は関係ないと呟く同僚を横目に、ルシフェルは身支度を始めた。
ますます、ミカエルは目を背けている。
「あんなに大きく育った子供を、お前は処分できるのか?判定を出すのは、お前か俺だぞ。」
ルシフェルの言葉で、我に返り、ミカエルは頭をがしがし掻き回し、
「出せるかっ!処分なんて…。神でも、幽閉が限度だろ?」
「それも、出来るか?両親は、今まで隠したんだぞ。簡単な問題じゃない」
その言葉で、踏ん切りがついたのか、ミカエルも身支度を始めた。
「はいはい。とことん付き合いますよ。」
諦めたのか、渋々揃って、神の部屋へ繰り出した。
きっと、苦戦するだろうと思った件だったが、思いの外すんなりと話は終わった。
神の判断は、処分無し。
但し、ミカエル、ルシフェル両名での監視との事。
二人には、意外な言葉だった。
稀有なものに、容赦ない神が、あまりにも、緩い判断だった。
それが、ルシフェルには、腑に落ちないと思えたが、とりあえずはアムールを守れたことに安堵した。
ますます、ミカエルは目を背けている。
「あんなに大きく育った子供を、お前は処分できるのか?判定を出すのは、お前か俺だぞ。」
ルシフェルの言葉で、我に返り、ミカエルは頭をがしがし掻き回し、
「出せるかっ!処分なんて…。神でも、幽閉が限度だろ?」
「それも、出来るか?両親は、今まで隠したんだぞ。簡単な問題じゃない」
その言葉で、踏ん切りがついたのか、ミカエルも身支度を始めた。
「はいはい。とことん付き合いますよ。」
諦めたのか、渋々揃って、神の部屋へ繰り出した。
きっと、苦戦するだろうと思った件だったが、思いの外すんなりと話は終わった。
神の判断は、処分無し。
但し、ミカエル、ルシフェル両名での監視との事。
二人には、意外な言葉だった。
稀有なものに、容赦ない神が、あまりにも、緩い判断だった。
それが、ルシフェルには、腑に落ちないと思えたが、とりあえずはアムールを守れたことに安堵した。