悪魔の2人に愛の花を。
…………。
俺様。って誰??
付き合えるって……桜田門千種と?
まさか。
桜田門千種は菜美の説によると、もっと謙虚で爽やかだ。と言っていたはずだ。
今の発言は、他の人間だ。
違う。
あたしは立ち上がって教室に向かった。
が…
後ろから、足音がし、腕を掴まれた。
「何!?」
表裏を気にせず、声を出すあたし。
ただでさえイライラしているのに、これ以上話しかけられると、血管がブチ切れそうだった。
振り返った瞬間、目の前には桜田門千種がいた。
「な、何ですか…。」
あたしは正気を取り戻し、いい子の蘭麗で問いかける。
「お前、俺と同じニオイがする。」
骨格を上げてニヤリと笑うコイツは、今のあたしにとって、どうでもいい存在になっていた。