悪魔の2人に愛の花を。
もう何なのコイツ…
いい加減にしてもらいたい。
「前に遠くからお前をみて見て思ったけど、やっぱりそういう極悪さがあるんだな。」
嘲笑うかのようにあたしと目を合わせて発するこの言葉であたしは我に返る。
……あたし
………何してた?
『可愛いんだから当たり前でしょ!!』
「………」
「………」
「………最悪だ!!」
今まで培ってきたこの努力がこんな奴の為に台無しになるなんて!!
焦るあたしをよそに、コイツはニヤリと笑いだす。
「磯崎蘭麗。所詮、大したことない女。」
勝ち誇った顔がまたなんとも言えない…ムカつく。
所詮?
ふざけんじゃないわよ。
あたしを誰だと思ってるの?
磯崎蘭麗。
あたしは桜田門に近づき
グイッ――
胸ぐらを掴んでやった。