悪魔の2人に愛の花を。
―――――――………
「はぁ!?あんた桜田門と付き合うの!?」
ずいぶんとアホ面満載な奈美。
教室内にこの子の声が響き渡り、クラスの皆が注目する。
まぁ無理はない。
「あたしがあんな奴の彼女になるなんてね。」
自分でもビックリしている。
だが、奈美は「そうじゃないでしょ!!」とあたしに言った。
「あの桜田門千種だよ!?みんなのアイドルに彼女が出来たの!!しかもそれがあんた!!」
いきなり立ち上がる奈美にあたしは唖然とする。
「は?」
「感謝するのはあんたの方よ!!あんな紳士、滅多にいないからね!!」
紳士…?
あれが?
あたしを『所詮』呼ばわりしたアイツが?