BLACK

「疲れた…」


どれくらい歩いたんだろう。


車は通るのに、誰とも会わない。


お腹が減って、声を出す元気もない。


その時。


-ボフ


顔に何かが当たった。

柔らかい感触。


「うわっ」


-カシャカシャカシャ


人だ!


男の人。


あと機械みたいな音。


なんだろ。



「最悪だ~」


男の人は困った様子。

何か悪い事しちゃったかな?



でもお腹が減って、もう動けないや。



「大丈夫?」


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