闇氷花



―…え?

理解するとあたしは今颯に抱き締め
られていた。


急な事に驚いたと同時に何故か
心臓の鼓動が早まる。

恥ずかしくなり颯の腕から
抜け出そうとした時―…


「…俺は何があっても琉架を守る。」

それを聞いた瞬間また涙が溢れだす。

「…グスっ…グス…ありが…とうッ…!」

嗚咽しながらも言うと颯はクスリと笑い
頭を撫でながら強く抱き締めてくれた。




< 116 / 149 >

この作品をシェア

pagetop