闇氷花



手当てが終わると医者が俺等に
安心したように話した。


「…とりあえず今は平気だけど
目が覚めたら病院へ―…。
もう少し遅れていたらきっとこの子は…」


医者の言葉の後に続くものは俺でも
見当がつく…。
“死んでいた”んだろう。


俺等は安心すると同時になんで
死のうとしたのか不思議に思った。




< 29 / 149 >

この作品をシェア

pagetop