闇氷花



それに気づいたのか話し出す志音。

「気にしてない、それに悪いのは俺等だ。
俺が望んだ結果だったんだからな―…」

軽く微笑んで話す志音に不思議に
思ったのか裕典が話しかける。

「―どういう事ですか?」

「―…俺は3年前…高1の時に葎と
出会って龍星に入った。葎はその時は
まだ総長じゃなくて俺と同じ下っぱ
だったんだ。…優しいし友達思いで
皆からも人気があった。
そんな葎だからこそ俺も葎を信用して
一緒にいた。」


そこまで言うと志音は一瞬悲しそうに
表情を歪めてまた話し出した。





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