闇氷花



それからあたし達が和気あいあいと
していると後ろからガンっと物音。


後ろを振り向けば気絶していたはずの
葎が立ち上がっている。

「―なぁ、葎やめようぜ?」

志音がそう言うが葎は聞く耳をもたず
こちらに走ってきた。

―…手にはナイフ。

チッと颯が舌打ちすると颯達は皆
構えだした。




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