闇氷花



「…お前は何がしたいんだよッッ!
俺は…颯に今までついてきたッ!!
だけどなぁッ!!俺が慕ってついてきた
男はこんな奴だったのかよ!!」


志音は唖然として見ている。
裕典は本気で怒ると普段の口調とは
まったく反対の口調になる。

でも―…それだけ怒ってるって事だ―。

俺が黙っていると裕典が口を開いた。

「―…颯だけのせいじゃないッ。
俺だって―…同じだよ。
そうやって颯だけが悪いと思われるのは
俺達の力を信用してないのと同じだ。」





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