闇氷花



そう言うと裕典は溜め息を吐き
言いすぎた、と言ってそこから
離れようとした。


「…待てよ。」

そう言うと裕典はぴたっと歩くのを
やめて立ち止まる。

「…なんか目覚めた。お前のパンチ
結構きくんだよ。俺が悪かった。
お前らの事信用してないはずがない…。」

そう言うと裕典は振り向きなんだか
すっきりした顔になっていた。


―…俺もだけどなッ。



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